クリスマスに口ずさむ 「故郷」(ふるさと) の歌
2007年 12月 23日

小鮒(こぶな)釣りし かの川
夢は今も めぐりて、
忘れがたき 故郷(ふるさと)
如何(いか)に在(い)ます 父母
恙(つつが)なしや 友がき(※)
雨に風に つけても
思い出(い)ずる 故郷
志(こころざし)を はたして
いつの日にか 帰らん
山は青き 故郷
水は清き 故郷

この 「故郷」 (ふるさと) という有名な歌を誰が作ったかご存知ですか?
実はアタシもまったく気にしたことも無かったのですが、
アタシの通うキリスト教会のメンバーの姉上が先週紹介して下さり始めて知りました。
文部省唱歌としてしか紹介されず、誰が作ったのか長く公表されなかったのだそうです。
作曲者、岡野貞一は熱心なクリスチャンでした。
少年時代に通っていた鳥取教会で初めて賛美歌に接しました。
お姉さんの影響もあって14歳の時に洗礼を受けました。
その後、岡山のキリスト教系の中学校に入学し、そこでアメリカ人の宣教師アダムズに
オルガンを習って才能を認められ、彼女のすすめで上京して
東京音楽学校(現東京芸術大学)に入学します。
卒業後は母校(芸大)で教鞭をとる一方、本郷の教会のオルガン奏者をつとめ、
63歳で亡くなるまで40年以上も、日曜日には休むことなく
教会で礼拝のオルガンを弾き続け、礼拝や聖歌隊の指導等を続けたそうです。
また小学唱歌教科書の編集委員として、唱歌の作曲を数多く手がけました。
彼は実直で寡黙な方だったため、亡くなるまでこの歌が彼の作曲だったことは
家族もまったく知らなかったということです。
明治43年の芸大助教授時代に作曲した、この 「ふるさと」 は、
賛美歌のメロディからヒントを得たのだそうです。
作詞者、高野辰之は明治9年に長野県の寒村、豊田村で生まれた国文学者です。
苦学の上、東京音楽学校で学び、卒業後は教授として講義しました。
「ふるさと」 は、高野の故郷・信州の風景を描いたものだといわれています。
新約聖書の中にも 「ふるさと」 という言葉が出てきます。(ヘブル書 11章16節)
普通 「ふるさと」 とは自分の生まれたところであり、
自分の過ぎ去った過去を思い起こさせるところであり、「振り返るところ」 です。
しかし、アタシ等クリスチャンにとっての 「故郷」 すなわち 「天のふるさと」 は、
前方にあり、未来にあり、アタシ等が 「見上げるところ」 のものです。
そこは、父なる神様がアタシ等を待っていてくださるところです。
この 「ふるさと」 の歌は、地上の 「ふるさと」 を歌った本当に美しい歌です。
クリスマスのこの時に、「天のふるさと」 のことを考えながら、
これを賛美歌として口ずさんでみるのもいいかもしれません。
アタシはこの 「ふるさと」 の3番の歌詞が特に好きで、早速、口ずさんでいます。
志(こころざし)を はたして

いつの日にか 帰らん
山は青き ふるさと
水は清き ふるさと

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追記:
岡野と高野が産んだ唱歌は、他にもよく知られた名曲がそろっています。
主な作品: 「ふるさと」 「春が来た」 「春の小川」 「おぼろ月夜」 「もみじ」 「桃太郎」 「日の丸の旗」 等
日本語の美しさがあふれていますね。
作詞者:高野辰之 1876年(明治9)~1947(昭和22)
作曲者:岡野貞一 1878年(明治11)~1941(昭和16)
文部省唱歌(六年) ふるさと
※恙(つつが)なしや
無事ですか? お元気ですか?
※友垣(ともがき)
友達。交わりを結ぶことを垣を結ぶのにたとえていう。
余談ですが:
この曲の歌詞 「うさぎおいし」 は、
「ウサギ美味しい」 で 「ウサギを食べていたんだなぁ~」 とか
「ウサギ(背)負いし」 で 「うさぎをおんぶしてたのかぁ~」
という意味ではありません…。
「うさぎ追いし」 とは 「うさぎを追っかけていた」 の意味ですね。
わかってますよね!?
Merry Christmas !


and
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もう、Tetsuyaさんと
歌いたい歌がたくさんあります。
Merry Christmas
そんな日が必ず訪れるだろうと確信しています。
南の国でどうぞ想い出に残る素晴らしい聖夜をお過ごしください。
今夜7時半から、アタシの通う教会でイブ礼拝がもたれます。
アタシに関わったすべての皆様の幸せをここ香港から祈らせてください。
Merry Christmas !
わたしもいつかTetsuyaさんと歌い、話す、飲み明かす(のは、弱くなっちゃいましたが)そんな日がくると思ってます。
勝手に...
すみません^-^
アタシはね、香港日本人基督教会でのイブ礼拝を息子と一緒に過ごしましたよ。
アタシね、すんげぇ~涙もろくなってるって、今日わかりました。
賛美歌を歌ってもね、ベルクワイヤのベルが奏でる音を聴いてるだけでも
ジワッ~っと涙腺が緩んできましたよ。
今度時間があった時、いつでもいいからね、家族と一緒に遊びにオイデヨ!
tetsuyakさんってどの人ですか?って云えばいいです。
きっと、わからない人が多いと思うけどね…。

ブログを閉じたご挨拶が大変遅くなってごめんなさい。
また始められるよう、神様と相談中です。
昨日は、私の7年間の祈りがきかれて、友人ふたりが洗礼を受けました。
本当に感謝でした。。。
恵み深い主、イエス・キリストの誕生を心から感謝します!
私たちのふるさと・・・志を果たして、いつの日にか帰りましょうね!
やっぱりこの歌は毎度泣いてしまいます。
今日の香港は雲ひとつ無い真っ青な空が広がっています。
天のふるさとを思いながら今日も口ずさんでいます。
ブログ閉じられたのは残念な気もしますが、機が熟せばまた再開されると期待しています。
今まで準備してきたみちこさんの思いがどんどんカタチになって
迎える年がきっと実り豊かな一年になりますようにとお祈りします。
主にある兄弟姉妹としてお会いできたことに感謝しています。
いつでも遊びに来てくださいね。