わたしが子どもだったころ~唐十郎~
2007年 03月 15日
唐十郎には紅(あか) が似合う。
アタシは…唐十郎というひとを誤解していた…。
昔、キャバレーの金粉ショーダンサーなんかでドサ回りをしてたりして、
紅テントを立てて演劇をやってる前衛芸術家かぶれのオヤジかよ?という印象が強かったから。
昨夜観たNHKの 「わたしが子どもだったころ」 で唐十郎の原点となる子供時代の話を聞いた。
なんとも楽しそうに語るその話しっぷりを観ていて (ホントに愉しそうに語るんだ、このひとは!)
わたしの勝手な思い込みは一瞬のうちに色を変え、
いつの間にか憧れにも似たような、そんな温かな気持ちになっていた。
唐十郎さん (唐十郎さんと、いつの間にか“さん”をつけてますアタシ) の
情感豊かなエピソードとドラマの両立で、当時の世界をじっくりと味わうことができました。
東京都にたてついて、ゲリラ的に立てた紅テントでの上演で逮捕された 「新宿西口公園事件」を通し、
どす黒い体制には縛られずに、アングラにこだわり続けてきた唐十郎さんの心意気を形容すれば、
やっぱり紅色が似合うとアタシは思う。
番組は語ります。
人は誰も幼い頃の思い出を特別な宝物のように持っている。。
ひとり夢にひたる孤独な時間、
大切な友達、
厳しい親、
道ばたや原っぱにあふれていた冒険。
そして哀しくて涙したり、思い切り笑ったことも。
子どもの世界には、その世界なりのルールがあり、
ゲームや携帯電話がなくても、心豊かに過ごすことができた。
かつて裸電球に照らされた小さなドラマがあった。
少年を育み、想像力という贈り物を与えたのは、
「町」…という小さな共同体だった。
殺伐とした事件やいじめが問題となっている現代、
かつてあった子どもの世界を振り返ることは、
アタシらに何らかのヒントを与えてくれるかもしれない。
地方からTOKYOにでてきて暮らしたアタシ自身の下町の生活のこと (山谷ブルースと丹下健三) を
とても懐かしく想い出した夜でした…。
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by tetsuyak04
| 2007-03-15 15:33
| 大人の童話