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春と修羅 (心象スケッチ)

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「意識の流れ」 という言葉(概念)があります。
「人間の意識は静的な部分の配列によって成り立つものではなく、
動的なイメージや観念が流れるように連なったものである。」
とする考え方です。

とまあ、いきなりこむずかしい話をしたい訳じゃありません。
2008年4月というこの春に、アタシのこころに記録された日本の風景
宮澤賢治の 『春と修羅』 序 の言葉とともに写真ココね!)という形で残しておこうと思ったのです。

いかりのにがさまた青さ
四月の気層のひかりの底を
唾(つばき)し はぎしりゆききする
おれはひとりの修羅なのだ


意識の流れ、光と影が見えますか?
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※ 只今Excite ブログの写真アップにスンゲー時間がかかっています。 
  一枚に数分かかってアップできるかできないかの状態です。
  15枚ほどあります。 だから、時間を置きながら一枚一枚ゆっくりアップしていきますね。


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『春と修羅』 序

わたくしといふ現象は
假定された有機交流電燈の
ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
風景やみんなといっしょに
せはしくせはしく明滅しながら
いかにもたしかにともりつづける
因果交流電燈の
ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電燈は失はれ)

これらは二十二箇月の
過去とかんずる方角から
紙と鑛質インクをつらね
(すべてわたくしと明滅し
みんなが同時に感ずるもの)
ここまでたもちつゞけられた
かげとひかりのひとくさりづつ
そのとほりの心象スケッチです

これらについて人や銀河や修羅や海膽は
宇宙塵をたべ、または空気や塩水を呼吸しながら
それぞれ新鮮な本体論もかんがへませうが
それらも畢竟こゝろのひとつの風物です
たゞたしかに記録されたこれらのけしきは
記録されたそのとほりのこのけしきで
それが虚無ならば虚無自身がこのとほりで
ある程度まではみんなに共通いたします
(すべてがわたくしの中のみんなであるやうに
 みんなのおのおののなかのすべてですから)

けれどもこれら新世代沖積世の
巨大に明るい時間の集積のなかで
正しくうつされた筈のこれらのことばが
わづかその一點にも均しい明暗のうちに
(あるひは修羅の十億年)
すでにはやくもその組立や質を變じ
しかもわたくしも印刷者も
それを変らないとして感ずることは
傾向としてはあり得ます
けだしわれわれがわれわれの感官や
風景や人物をかんずるやうに
そしてたゞ共通に感ずるだけであるやうに
記録や歴史、あるひは地史といふものも
それのいろいろの論料といっしょに
(因果の時空的制約のもとに)
われわれがかんじてゐるのに過ぎません
おそらくこれから二千年もたったころは
それ相當のちがった地質學が流用され
相當した證據もまた次次過去から現出し
みんなは二千年ぐらゐ前には
青ぞらいっぱいの無色な孔雀が居たとおもひ
新進の大學士たちは気圏のいちばんの上層
きらびやかな氷窒素のあたりから
すてきな化石を發堀したり
あるひは白堊紀砂岩の層面に
透明な人類の巨大な足跡を
発見するかもしれません

すべてこれらの命題は
心象や時間それ自身の性質として
第四次延長のなかで主張されます


大正十三年一月廿日  宮澤賢治
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by tetsuyak04 | 2008-04-13 21:52 | 夢のカタチ | Comments(4)
Commented by henry66 at 2008-04-18 05:09
こんにちは。
リパルス・ベイのことをいろいろ検索していてここに辿り着きました。テツヤさんのお書きになったリパルス・ベイの記事のブーゲンビリアの花の写真が懐かしくてついコメントしたくなりました。
また遊びに来ますね。「春と修羅」の序のことば、驚きました。賢治がそんなに激しい言葉を口にするとは知りませんでした。私のブログのお友達も宮澤賢治のことを教えてくれたばかりなんです。すてきな偶然ですね。
光と影、見えたかも。
Commented by naozoom at 2008-04-20 17:10
諸事情により、ブログをエキサイトへ引っ越しました。
お手数ですが、URLの変更をお願い致します。
今後とも宜しくお願い致します。

Naozo
Commented by tetsuyak04 at 2008-04-20 22:52
henry66さん、はじめまして!
拙ブログへ辿り着いてくれてありがとうございました。
心情の一部を曝け出すことへの恥ずかしさもありますが、
ブログを公開することでこうしてお知り合いになれることができるのは
正直、喜びのひとつでもあります。
アタシも早速henry66さんのブログへ飛んで、ゆっくり読ませていただきましたよ。
(書き込みは今度ね!)
詳しくはわかりませんが香港でお生まれになったのか?住まわれていた時期が
おありなのですね。 まだ中英合意前の香港が英国植民地だった頃ですね。
いまはどちらにお住まいなのでしょう? 
人の生死に関わる厳しいお仕事をされているのですね。 それでも文面から、
深い洞察力や芯の強さといったhenry66さんの人柄が垣間見えました。

春の修羅は難解ですね。
時間の経過に伴う内面の変容や動揺を外から見る別の視点が取り込まれていて
なかなか複雑です。シンプルにいきたいと願っても人間の内面にある光と影は
他人にはそう容易くは見えないものですね。

また遊びに来てください。 アタシもそちらに寄らせていただきます。
どうぞヨロシクネ!
Commented by tetsuyak04 at 2008-04-20 22:58
Naozoさん、エキサイトへの引越しで益々ご近所付き合いできますね。
早速リンクさせていただきましたよ。
アジアの熱い日常を写真とともに楽しませていただいてます。

どうぞ御身体に気をつけて、ご活躍くださいますように!
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