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香港返還8年後のエピローグ

中国への香港返還から8周年を迎えた今日7月1日、香港は祝日。
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朝から曇って薄汚れた上空をけたたましい音のヘリコプターが何度も何度も旋回している。
午前中に親中派や経済団体が中心となって返還を祝うパレードが行われた一方、午後からは民主派、民間人権陣線が主催する大規模なデモ行進が行われるというので多分その取材の為なんだろう。 

最近の中国政府の横暴さや一方的な論調による反日デモの様子を身近に見聞きしているから、滅多にそうした人混みには近づかないようにしていた。 アタシ臆病だし・・・。 
ところが、どういう風の吹き回しか急に思い立って、このデモ行進を実際見てみようかなという気になって出かけてきちゃったよ。

経済的にはシンガポール並みに一国として独立できる規模を持ちながら、政治的には無頓着で無関心にも見える香港。
スポーツの世界では同志として一心同体の声援を飛ばすものの、現実の世界では腹の底に隠れた本音・・「中国本土の中国人とは違うんだ!」というプライドが見え隠れする香港人。

香港は・・香港人は、英国の植民地から中国の一部として返還されたことを心底喜んでいるのだろうか? 
そんな疑問を抱きながらセントラルの歩道橋の上から行進を眺めていました。
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一私見として感じるままに敢えて述べると・・中国本土の人民全体の平均的民意レベルと香港のそれを比較すれば、表面的には反共をスローガンに掲げてデモが可能な香港には制度的な自由さはある。  しかし、
水面下での中共圧力が香港にジワジワと浸透してきている状態を放置していけば、正常なベクトルは歪められ、民主のパワーは黙殺されて、保障された一国二制度の実践モデルは曖昧模糊とした実態に変質していくだろう。 誤った愛国心の操作に踊らされて香港にも飛び火した “哀しき人民の反日デモ” が繰り返されれば、「ここ香港にず~~と住んでもいいかな!」 というアタシの選択肢はいずれ無くなるかもしれない。

自ら首を絞める前に、こんな姿勢は間違っているのだと、早く目を覚まして欲しいな・・中国。




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歩道橋の上から取材するカメラマン達
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フィリピン・タイ・ネパール・インドネシア等から香港に働きに来ている女性達
不況を理由にHK$3000と政府が決めた最低賃金規定の犠牲になっている
歴史的チャリティーコンサート「ライブ8」、G8首脳に熱いメッセージ
アフリカの貧困に苦しむ人々を支援?・・・貧困は、身近なアジアにも・・いっぱいあるよ。
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若い者よりも、こうした年齢層の人々が足を引きずりながら歩いていた・・・
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手書きの同じ紙を掲げながら夫婦で参加・・終始無言で政府へ抗議
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なんなんだ~?! このオヤジは? デモ行進ゴール付近で人だかり…


植民地香港の中国返還を合意した当時の英国首相サッチャーは、その後に訪れた香港を見て、
自分のたった一つのミスを何度も何度も後悔したという・・・

<中国への返還ではなく、香港の独立の可否をなぜ香港居民に確認しなかったのかと・・・>

香港の未来へのプレリュードは、そんな後悔の余韻を今も尚、響かせているように感じた日だった。

反日デモの影響で日本からの団体予約は半減
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by tetsuyak04 | 2005-07-01 22:45 | 香港漫歩@手ぶれ倶楽部
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